マンション大規模修繕 外壁塗装前にしっかり修復!
  1. マンション大規模修繕 外壁塗装前にしっかり修復!

    こんにちは!

    ここ最近は真夏のような日差しになることも・・・(^▽^;)

    大規模修繕における現場では、水分補給がとても大事な季節となってきました。

    今回のブログでは、外壁塗装前に欠かせない修復のお話をしたいと思います!

    クラックをそのままにしてはいけない

    外壁にできるヒビ割れのことをクラックといいます。

    クラックを放置しておくことは建物に悪影響を及ぼし、老朽化を早めてしまう原因につながり兼ねません。いくらそのあとの塗装に力を入れても、基礎ができていないと品質は低いままになってしまいます。

    そんなクラックにも種類はさまざま。

    まずは特に業者に頼むべきとされている、危険なクラックの種類をみていきましょう。

     

    ■構造クラック

    地震などによる揺れによって外壁材に影響を及ぼし、建物の構造的な欠陥となってしまうもの。基本的に、幅0.3mm、深さ4mmの以上のクラックは、基礎の補修が必要です。

    これは表面だけでなく内部の鉄筋にまで届いてしまっている危険な状態なので、できるだけ早く業者さんにみてもらうようにしましょう。

    ■乾燥クラック

    外壁工事の際、塗料の乾燥過程で発生する幅の狭いひび割れのことです。

    ■ヘアークラック

    幅0.3mm以下の髪の毛のように細いひび割れのこと。塗膜の劣化や塗料の乾燥時間が足りなかったことが原因で起こりやすいクラックです。

    Uカット補修のおこない方

    このようなクラックの補修に利用されるのがUカット補修です。適用されるのは0.3mm以上のクラックがある場合。0.3mm以下の場合は、シール工法というものでおこなうのが一般的です。Uカット補修は、クラックに沿ってU字のように溝を掘り、そこにエポキシ樹脂を投入していく方法です。

    1、フィラー処理

    その他、フィラー処理という補修方法も有効的です。フィラーとは、超微粒子セメントであり流動性も抜群な優れもの。クラック部分を水で濡らしてから、フィラーを少し盛り上げるように仕上げていきます。硬化後はその盛り上がりを削り、綺麗に仕上げて補修が完了。Uカット補修より手間がかからず、比較的短時間でおこなる補修方法です。

    2、 エポキシ注入

    Uカット補修やシール工法に比べて、クラックの深層部まで補修できるのがエポキシ樹脂の注入です。構造上主要な壁や壁面を貫通している大きなクラックの場合に有効です。

    ただし、この補修が直接耐震強度に影響するかどうかといったら、そうではありません。あくまで、保護剤の欠落防止につながる工事なので躯体とは別になってくることを忘れてはいけません。

    3、爆裂補修

    そもそも爆裂とは、クラックから雨水が侵入しコンクリートの建造物に錆が生じたことにより、コンクリートが膨張して押し出された状態になること。これを放置すると、建造物自体がもろくなってしまうので早急に補修が必要です。まずは発生してしまった錆を落とし、鉄筋を露出させてブラシなどで錆を落としていかなければなりません。原因は錆なので、錆止め塗料などを塗布し、防錆処理をおこなっていきます。防錆処理後は建築材料において仕上げの役割を担うモルタルを塗布し、綺麗に整えていきます。

    4、タイルの浮き修復

     大規模修繕がはじまり、建物全体の調査が行われたときに想定外の不具合が発見される場合があります。その中でも多いのが、タイル浮き・剥離です。外壁としてとても見栄えのいいタイルですが、剥離してしまうと、住人や通行人の方にケガをさせてしまうことも考えられ、大変危険です。タイルの浮きは特に手抜き工事によって施工された場合に多く見受けられます。

     

    ■修復は注入をおこなう!

    タイルの浮きが確認された場合は、目地(タイルとタイルの間の部分)の部分に穴をあけ、接着剤を注入するのが基本です。しかし、その浮きが広範囲に及ぶ場合はタイル全体を張り替えなくてはいけません。

     

    ■浮きやひび割れたタイルには新規張り替えを

    全体の張り替えを行う際でも、どの部分にどれくらいの量を注入するかという工法に気を遣うことが大切です。

    タイルは、綺麗な状態を保つことでその建物の安全性も確保しています。こまめに綺麗に修復していくことで、部分的な張り替えで済むこともあるので、本格的に劣化する前にしっかり補修をしていきましょう。

     

    ■同じ色・デザインのものを特注する

    張り替えるにしても、既存のタイルと同じものでないと美しくありません。タイルは1窯で大量生産が可能なので、今後のためにも多めに発注しておくと良いでしょう。

     

    つなぎ目の隙間を埋めるシーリング工事

    外壁塗装をするうえで、シーリング工事も欠かせません。

    建物の外装にできるちょっとしたつなぎ目の部分(目地)にシーリング材注入することで、雨水やほこりなどが入ってくることを防ぎます。

    1、外壁目地(打ち継ぎ目地・スリット目地等)

    打ち継目地とは、コンクリートの継ぎ目の部分のこと。シーリング材を充填するための目地は、打設時にあらかじめ作られるようになっています。それに対して構造スリットとは、コンクリート構造のフレームにしなやかさを持たせるために柱と壁、梁と壁の縁を切るために設けられるものです。

    2、タイル目地

    タイル目地とは、タイルを貼り付けたときにできる部材同士の隙間のこと。ここにもシーリングを充填することで、タイルの剥がれなどを防ぎ外壁を綺麗に保つことができます。

     

  2. 防水はどんな会社に頼むといい?~塗装専門店~

    防水専門店とは違う塗装専門店とは?

    防水専門店に防水工事を依頼するお話を前回はお伝えしました~。

    戸建ての工事は防水屋さんはあまり得意でないわけですが、建設会社などと一緒にタッグを組んで工事に当たってくれるので状況を見て依頼するのがいいですね。

    さて、防水専門店と同じような業種で塗装専門店があります。

    防水専門店と並び、塗装専門店もよく耳にする業者です。

    塗装と防水はなんだか似ているようにも思いますよね。

     

    「塗る作業だから材料が防水のものならできるのでは?」

     

    なんて思いませんか?

    実際は材料の違いだけではなく、作業工程も技術にも違いがあるのですよ。

    けれど、もし雨漏りを塗装専門店に依頼したら請け負ってくれると思いますか?

     

    答えは…「できる業者とできない業者がいる」です。

     

    「???」

     

    ちょっと何を言っているか分からない、って感じですよね~。

    なぜできる・できない、があるのでしょうか。

    その違いを一つずつご紹介してきます!

     

    1・下請企業に依頼することが多い

    塗装専門店はその名の通り、塗装を専門とする業者です。

    外壁や屋根などに塗料を塗って施工をします。

    外装工事を引き受けている施工業者ではありますが、「防水工事」ができるのかと言われれば、できません。

    防水を専門としていないからです。

    もし、依頼をしても下請けの防水専門店が施工を引き受けることとなるので、

    金額が高くなる」・「時間がかかる」、ということがあります。

    私たち顧客と「防水専門店」の間に「塗装専門店」が入っているので、全て塗装専門店を通さなければ話が進みません。

    場合によっては仲介手数料が発生することもあります。

    やり取り自体は防水専門店とできますが、見積りや現場確認などは両方の業者としなくてはならず、スムーズに話が進まず正直、面倒…。

    また、防水専門店を紹介してくれる塗装専門店もいます。

    その場合は見積りから現場確認など、防水専門店と行えるので塗装専門店がノータッチとなり、工事もスムーズにいきますね。

    しかし、塗装専門店から「紹介料を請求される」・「指定材料を使用する条件を入れられる」など、見積り金額が高くなってしまうことがあるのです。

    全ての業者がこのような形をとっているわけではないので、そんなに心配することはありませんよ。

    きちんとした説明を受けて見積りの確認をすれば、知らない間に金額が上乗せされていた、なんてことにはなりません。

    防水施工ができるのか、できないかは最初の依頼時にしっかり確認すべきです。

    できる場合は、「どのように進めるのか」・「紹介料がかかったりしないのか」、なども聞いておきましょう。

    曖昧にされる・分からない、となった場合は他の業者も探してみてください。

    何社からも見積もりを出してもらい、比較検討をするのはとても大切なことですよ。

     

    2・防水の知識が浅いことがある

    塗装専門店が防水専門店に下請けを依頼することもありますが、そもそも塗装専門店はどれぐらい防水施工を知っているのでしょうか。

    防水施工と塗装は全く違うもの。

    例えば、FRP防水は国家資格である「防水施工技能士」の技能試験に合格した技能士のみが行える施工です。

    塗装業者がこの防水施工技能士の資格を持っているかは分かりません。

    恐らく、持っていないですよね~。

    中には資格を持っている職人もいるかもしれませんが、そういう職人はそんなにたくさんはいないと思います。

    シート防水も熟練の職人でなければできない施工。

    経験豊富でなければ中々できない難しい施工なので、塗装業者が全てわかっているとは思えません。

    確かに、塗装剤の中に防水効果のある薬剤が含まれている材料はあります。

    そういった材料を使用すれば、その外壁は防水効果が得られますが塗った場所のみの効果。

    この塗料を、雨漏りしている箇所に塗れば漏水が止まる、ということではありません。

    これだけならば、DIYでどうにかなりますよね。

    わざわざ、業者に依頼する必要もなくなります。

    けれど、どこから漏れているのか分からない場合は塗りようがありません。

    部屋にポタポタと垂れてきたからその場所に塗る、ということでは何も解決できないのです。

    これでは垂れている雫の下に洗面器を置くのと変わらないと思いませんか?

    まずは原因を突き止めて、それに最適な施工を行うことで雨漏りを防ぐことができます。

    また、その場しのぎで漏水を食い止めても、すぐに雨漏りしてくるようでは意味がありません!

    耐久性も大事です!

    すぐに施工やり直し、とならないようにしっかりと施工してもらわなければなりませんね。

    雨漏りを止めるだけではなく、漏水によって被害が出ている箇所の修繕も必要ですよ。

    その為にも防水施工のノウハウがある業者に依頼するのがベストとなるのです。

     

    3・防水の職人を抱えている民間の塗装会社に頼むとよい

     

    「防水専門店もダメ、塗装専門店もダメ、ならばどこに頼めばいいの?」

     

    ネットなどで調べても、防水専門店か塗装専門店で修理ができる、と紹介しています。

    得意・不得意がある両専門店ですが、自宅の状況にあった業者がどちらなのか分かりませんよね。

    しかし、ピッタリくる業者がいます!

    それは、何だと思いますか~~?

     

    実は防水職人を抱えている塗装業者なのです!

     

    雨漏りの原因を突き止めることができる知識と経験を持った職人が防水職人

    塗装をするのが塗装職人

    この職人がいる業者に頼むと全て解決する、というわけです。

    ネットで調べていると情報が多すぎて、どの業者に頼めばいいのか分からなくなって検索難民になりがち。

    防水で検索すればいいのか、塗装で検索すればいいのかも悩むかと思います。

    雨漏りだから防水でまず調べますよね。

    でも、見つけた業者が戸建ての案件を引き受けてくれるかどうか、ホームページを見ただけでは分からない…

    価格も載っていなとなれば、依頼を迷ってしまいますね。

    細かく載っているのであればいいのですが、「まず見積りを!」とそればかり言っている業者も多いです。

    それではなかなか、「依頼してみよう」とは思いませんよね。

     

    「しつこく連絡がきたらどうしよう」

    「必要のない契約をされるかも」

     

    こういった心配もあると思います。

    なので、ホームページの見方としては、今までの施工案件を載せているかどうかを見てみてください。

     

    ・屋根修理や雨漏り修理の案件が写真付きで載っている

    ・外壁塗装と一緒に雨漏りの時はこういった施工をする、という事例ケースが載っている

     

    その内容に防水施工の種類がきちんと記載されていて、防水職人がいるとなっていれば安心できる業者ではないでしょうか。

    もちろん、それだけで優良業者がどうかは断定できませんが、1つの目安となります。

    その内容を見て、防水のことも塗装のことも分かっている業者だと判断出来たら、見積りを取ってみましょう。

    2~3社に依頼をして見比べてみるといいですよ。

    また、依頼したい塗装業者に防水に詳しい職人がいるのかどうかを直接、聞いてみてもいいですね。

    その時に、「別会社に依頼をする」と回答があったら、自社で防水職人を抱えていない業者です。

    防水施工の知識もあまりない可能性がありますので要注意ですよ。

    依頼する業者を決めたら、打ち合わせ・工程の説明を受けるのも忘れずに。

    きちんと納得した形での施工契約を結ぶようにしてくださいね!

     

    防水専門店と塗装専門店の違いは分かりましたか~?

    似ているようで違う業者ですが、今自宅に必要なのはどういった工事なのかをよく考えて依頼を決めましょう!

     

    次回は「建設会社」についてお伝えしていきます(^^)

  3. 防水はどんな会社に頼むといい?~防水専門店~

    修理はどこに頼む?

    「雨漏りしてきた!どうしよ~~~!」

    こんな場合は大至急、修理しないといけませんね!

    業者にすぐ連絡しましょう。

    ところで、その業者はどうやって探しますか?

     

    「すぐスマホで探す!」

    「そういえば電話帳が家にあったような…。」

    「家の近所に工務店があるなぁ。」

     

    考えてみると、修理を頼めるところが1つではない気がしますね~?

    どこに頼むとスムーズに修理をしてもらえるのでしょうか。

    今回は、防水工事が頼める会社をご紹介していきます!

    主に依頼できる業者は以下の3つ。

     

    ・防水専門店

    ・塗装専門店

    ・建設会社や工務店

     

    それぞれ得意なことや、できることが違うのでメリット・デメリットも交えてお伝えしていきます。

    また、修理だけではなく新築工事の時に依頼すると良い業者もいるのですよ。

    建て替え時などに役立ちますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

    まずは防水専門店をお伝えします。

     

    防水工事はやっぱり専門店がいい?

    防水工事を請け負っている専門業者は「防水専門店」です。

    いわゆる、「防水屋さん」と呼ばれる業種で、防水工事を一手に引き受けてくれる業者さんですよ。

     

    「防水屋さんに頼めば全部直してくれる!」

     

    そう思いますよね?

    実は、得意不得意があり場合によっては対応しきれない、ということもあるのです。

    オールマイティにできるわけではないのが、ちょっと残念です…。

    では、メリット・デメリットは一体何でしょうか?

     

    1.下請工事・新築工事をメインに請負っている

    防水専門店は確かに防水工事が得意です。

    しかし、建設会社の下請けであることが多く、新築工事を主に手掛けているところが。

    建築中に「この部分を防水したい」という要望に応えて、防水施工を行っていきます。

    何もない所に防水施工をすることに慣れているのですね。

    個人宅に出向いて仕事をするというよりも、受注した現場に施工に行く場合が多いのです。

    どちらかというと、「雨漏りしたから防水施工をしに行く」というケースはあまりありません。

    何もないところからスタートする施工が得意であると、いうわけです。

    また、屋上などの防水施工を多く請負っている業者はシート防水を得意としますので、ウレタン防水やFRP防水は対応できない、なんていうこともあります。

    逆にベランダなどのウレタン防水を得意としている業者は、シート防水は請負えない、というケースも無きにしもあらず。

    防水施工する箇所によって、業者を選ぶ必要があります。

    今、してほしい防水工事がどのような施工が妥当なのかを見極めなくてはいけないのです!

     

    「だから、それが分からない!」

     

    となりますよね~。

    だから業者を呼ぶわけですから、まずは相談をしてみましょう。

    特にネットですと、困りごとのQ&Aなどがあります。

    自宅の雨漏りが、どのような状態なのかを入力するだけで、対処方法を教えてくれるものもありますよ。

    便利なので、ぜひ利用してみてください。

     

    2.防水工事は建設会社などから指示を受けて行っている

    さて、新築工事を得意とする防水専門店ですが、改修・修繕はできるのでしょうか?

    答えは「不得意である」です。

    建設会社の下請けが多く、新築工事を主に請け負っているのが防水専門店。

    雨漏りしているから直してほしい」と言われても分からないことが、よくあります。

    シートのめくれや膨れなどの、見てすぐ分かる劣化には対処できます。

    しかし、雨漏りの原因や経路を特定することには対応しきれない、という業者も。

    例えば、建設会社から雨漏りしている建物の修繕を請け負った場合、

     

    「ここから漏れているからシーリングして」

    「シートの張替えをして」

     

    と、こう言った指示を受けた施工は問題なくできます。

    部屋に侵入している雨漏り経路の特定などは、「たぶんここだろうな…」と予想はできるのですが、断定はできません。

    修繕そのものはできるのですが、建物の構造を全て理解しているわけでは無いので、そこは専門外となってしまいます。

    防水施工が仕事である防水屋さんは単独で動くことはあまりないので、建設会社などから指示を受けて工事を行うケースが圧倒的に多いのですね。

    こうして指示を受けて動く防水屋さんは、個人宅に新規で訪れることは少ないので依頼をしても引き受けてもらえないかもしれません。

     

    3.戸建てが不得意な場合が多い

    建設会社からの受注が多い防水専門店ですが、戸建てよりもマンションなどの集合住宅を請負うことが圧倒的に多い!

    特にマンションブームなどもあり、あちこちで新築マンションの建設が行われていますよね。

    マンションが建設されれば、防水専門店も大忙し!

    受注も増えて、10年スパンぐらいで改修工事も行われます。

    アフターサービスも含め、長い期間の受注が見込めるので、防水専門店も建設会社からの仕事は実入りが良いのです。

    こうしたことで、集合住宅での防水施工の依頼が多いので、戸建ての受注をあまり請負わない業者も増えつつあります。

    また、戸建てとマンションでは構造自体が違う

    防水施工にも違いがあるのですよ。

    一般的には、マンションはRC構造(鉄筋コンクリート造)、戸建ては木造で建設されます。

    例えば、木造の家にアスファルト防水のような高熱の材料を使用する施工をすることはありません。

    また、戸建てにはない共有部がマンションにはあり、マンションにはない屋根裏などが戸建てにはあったりしますので、漏水の原因も様々。

    戸建ては専門ではないので分からない」、という業者も中にはいますので構造を分かっているのか、防水施工ができるのかどうか、予め確認してみましょう。

    分からないまま工事を進められて不具合が出ては困りますからね!

    確認は特に大事です。

     

    防水専門店に頼むのは間違っている?

    「結局、防水専門店は直してくれないの?」

    必ずしもそうではありませんよ!

     

    雨漏りした!→防水専門店に連絡!

     

    と、なる前に考えてみましょう。

    雨漏りの状況はどんな感じですか?

     

    「どこから漏れているの?」

    「生活できないほどひどい?」

     

    漏れている箇所も、どんな防水施工が施されているかも見て分からないと思います。

    防水専門店に依頼をするのであれば、電話やネットなどで「状況」をきちんと伝えましょう。

    自宅が戸建てなのか、マンションなのか。

    どこから雨漏りしていて、どんなふうに濡れてしまっているのか。

    築何年経過しているかも伝えるといいかもしれませんね。

    その間、メンテナンスは行っていたか。

    もし、雨漏りではなくてメンテナンスの依頼をする時も同じように、現状を伝えてみましょう!

    防水専門店のHPでセルフチェックができるものもあります。

    こういったものを使うと、今何をしたらいいかが分かるので業者を依頼する時にも役立つと思います

    よ。

    でも、調べるのもちょっと面倒な時ありますよね…。

    そういう時は自宅を施工した業者に連絡を取ってみてください!

    建売住宅でも、注文住宅でも施工した会社がありますよね?

    その会社に、「雨漏りしてきた」と連絡をしてみましょう。

    そうすると、工務店や建設会社を通して、防水屋専門店の業者が対応してくれますよ!

    構造のプロと防水のプロが一緒に雨漏りを見てくれます。

    どこから漏れているのか、その場合はどうすればよいのか、いち早く答えが出て解決。

    またアフターサービスなどが適応できる場合もありますので、よく確認してみてください。

    料金が発生せずに修理をしてもらえることもあるので、ぜひ利用しましょう。

     

    次回は「塗装専門店」についてご紹介。

    「防水専門店と何が違うの?」

    できること、できないことを詳しくお伝えしていきま~す。

     

     

     

     

  4. 防水工事に最適な時期は?~施工は気候が良い時に!~

    施工には最適な時期とメンテナンスの目安間隔がある

    防水施工の種類やよくある雨漏り箇所などをお伝えしてきていますが防水のこと、だいぶ分かってきましたよね~?

    漏水を見つけた時に、最初に見るべきポイントを押さえておけば、手遅れにならずに原因を探ることができます。

     

    「水が染み出ている!」

    「雨漏りしてきた!」

     

    こんな、突発的なアクシデントの場合はすぐに業者依頼をしてくださいね!

    しかし、「そろそろ塗り替えかも…」という、メンテナンスはいつ頃行えばいいのでしょうか?

    今でなくてもいいけど…」と思っているのなら、最適な時期があります!

    最適な時期に行うことで、快適に過ごすことができるのですよ。

    時期とメンテナンスの間隔をお伝えしてきます。

     

    1年間で最も防水に適した時期がある?

    急に雨漏りしてきた時のようなアクシデントが無い限りは、施工してからの経過年数目視で分かる劣化が目立ってきたらメンテナンスのタイミング

    そろそろかな」、と思ったらすぐ業者依頼をしたいところではありますが、雨漏りなどの「今すぐどうにかしたい!」と言う状況でなければ、時期を考えてみてください。

     

    今の季節は夏?冬?

     

    雪が降るほど寒いとか、とんでもなく酷暑ではないですか?

    雨が降る梅雨時台風が頻繁に発生しやすい季節ではないですか?

    防水工事は建物を雨水から守るために行う施工ですよね。

    なので、適した季節や天候があるのです。

    猛暑日が続くような夏、雪が降りそうな極寒の冬。

    これは普段の生活も過ごしにくい季節ですから、施工者も大変です。

    とても、適した時期とは言い難いですよね。

    では、暑くてもダメ、寒くてもダメな理由は

    それは使用する防水材料に関係があります。

    FRPやウレタン防水などの塗膜防水は防水塗料を塗って、防水層を作っていきます。

     

    覚えていますか?

     

    何層も重ねて、層を厚くしていく施工ですね。

    被膜防水は乾燥させる工程が必ずあります。

    この「乾燥させる」という工程が季節に左右されるのです。

    寒いと雪が降るほど気温が下がることがありますよね。

    そうなると材料が凍る可能性があります。

    なんと、冬は乾燥する前に凍結してしまうことがあるのです!

    暑い時はどうでしょうか?

    また、夏は暑さでシート防水の材料が伸びてしまうことがあります!

    暑くても寒くても材料が硬化しなかったり、伸びたり、やり直したりと、上手くいかないのです。

    やはり適度な温度下で行うのがいいのですね。

    現在の材料はそういったことも、ちゃんと加味されているので暑い寒いで施工できないようなことはないそうです。

    しかし、人の手で行う施工ですので、極端な気象状況で行うのは大変だと思いませんか?

    また、湿度の強い梅雨時期、強風の台風が頻繁に来る初秋も適してはいません。

     

    「じゃあ、いつだったらいいの?」

     

    それは春と秋

    人も過ごしやすい気候の季節ですよね~。

    覚えやすくて分かりやすい!

    しかし、日本列島は南北に長~い島国なので、地方・地域により差がでるものなのです。

    地域によって湿度や温度が違いますので、良く考慮し施工を行えるように業者に相談をしてみましょう。

     

    防水をやり替える期間はどれくらい?

    ちょうど良い季節と気候は分かりましたね。

    では、目立った劣化も無く、雨漏りもしてない時のメンテナンスはどうすればいいでしょうか。

    目安がありますが、それは何だと思いますか?

    前回の「雨漏りしやすい場所」でもチラッと出てきましたよ~。

     

    それは「施工年数」です。

     

    1つの目安となるのがこの施工年数なので、防水工事を行ってどのぐらいの年月が経っているのかを、思い出してみましょう!

    一般的にFRP防水・ウレタン防水は約10年、シート防水は約15年の寿命です。

    これはあくまで目安になので、これ以上の長い期間使用できることも、もちろんあります。

    逆に、これ以下の期間で再施工、というケースも。

    環境や使用条件により前後はしますが、だいたいこのぐらいで「そろそろかな」と、覚えておいてください。

    もちろん、目視で分かる劣化が生じている時はメンテナンスをしなければなりませんよ。

    放置が一番、家屋を傷めますので、見つけたらすぐ対処しましょう。

    そして、塗膜防水のFRP・ウレタン防水は上からトップコートを塗布し完成させるものです。

    防水層自体の寿命は10~15年ですが、このトップコートは5年ぐらいで塗り替える必要があります。

    紫外線にとても弱いので、専用のトップコートで保護をするのです。

    トップコート自体には防水性能はなく、保護をするのが目的。

    上からトップコートをしておかないと、脆くなり防水層が劣化してしまいますよ!

    金額を考えると、トップコートの塗り替えと再施工では差があります。

    きちんとメンテナンス時にトップコートの塗り替えをすることで、施工金額を押さえることができますよ。

    このトップコートも5年ぐらいを目安に塗り替えとなりますが、10年ぐらい耐久性のあるフッ素性のものや、遮熱効果がある製品もあります。

    通常の物より割高ですが、メンテナンスの回数や施工場所の環境などを見て業者に相談してみましょう。

    長い目で見ると、こちらの方がコストを抑えられるかもしれませんよ。

    特に遮熱効果のあるトップコートは光熱費の削減にもなります。

    検討してみてもいいですね。

    また、シート防水にも保護目的のトップコートがあります。

    塗膜防水と同じで、5年ぐらいのスパンでの塗り替えで防水層の寿命を延ばせますよ。

    メンテナンス時にはトップコートの塗り替えで済むのか、はたまた再施工なのかをよく見るのが大切です。

    費用を抑えるためにも、時期などを見ながら上手にコストダウンして建物を長持ちさせましょう。

    もし費用に不安を感じたら、見積を取って業者に相談するのが改善策です

     

    もしかして自分でできる?!DIY補修

    時期やメンテナンス期間で一番気になるのは「コスト」と「時間」ではありませんか?

     

    「シート防水の端っこがめくれている」

    「ウレタン防水のあちこちに穴が空いている」

     

    こういった劣化を発見したらすぐに対処したいものですが、なかなか忙しくてできない方も多いですよね。

    しかし、そのまま見て見ぬふりをしていても、劣化は進む一方で良くなることはありません。

    自然治癒する「」とは違い、悪くなることはあっても完治することはない「虫歯」と一緒ですよ!

    放っておいてはいけません。

     

    「工事のために仕事を休むことはできない」

    「修繕費用がない」

     

    こういったお悩みは、いつも付きもの。

    ちょっとした穴のために業者を呼んで、見積を出してもらって工事をするのは大変そうだな~、と思いますよね。

    来年が10年目だからその時にしようと思っていた、なんて時に小さな劣化を見つけてしまって気になる…。

    そんな時に応急処置として自分で補修をする、という方法があります。

    ウレタン防水ならば、ホームセンターなどで材料が手に入るのですよ。

    これを使ってDIYすることができます。

    インターネットでも購入可能です。

    FRP防水は「材料が手に入りにくくて扱いにくい」、「素人が施工するには難しすぎる」、といったことがありますので使いやすいウレタン防水がおすすめです。

    塗るポイントは4つ!

    ・ムラが出ないように塗る

    ・古い防水被膜を剥がしてから塗る

    ・よく乾燥させる

    ・使用量を守る

     

    素人が行うことですので、完ぺきに仕上げることはできないと思いますが最低限、この4つのポイントを守れば上手くいくと思います。

    しかし、これはあくまで応急処置

    とりあえずDIYでしのぐことはできますが、見た目がキレイでも施工自体が上手くできているかは分かりませんよ。

    知らない間に漏水していた、ということにならないように。

    然るべき時がきたら、時期を見て必ず業者にメンテナンスを依頼しましょう!

     

    防水の最適時期のお話でした☆

    次回は「防水施工はどこに頼むべき?」をお送りしま~す。

  5. 雨漏りしやすい場所がある?!~セルフチェックもできる確認ポイント~

    一番雨漏りするのはどこ?

    どの防水工事もきちんと施工されていれば雨漏りを防げますが、経年劣化などで雨漏りしてくるのは仕方のないこと。

    漏水している以上は原因を突き止めて補修をしなければなりませんね。

    放置していても被害はひどくなる一方!

    そのままにしていても、直ることはありませんので無かったことにはできませんよ。

    見つけたら、速やかに処置をしなければ大切な家屋が傷む一方です。

    では、どのような場所から雨漏りはしていくのでしょうか。

    実は、雨漏りしやすい場所というのがあります。

    その場所を最初に疑うことで早期発見ができて、大規模な補修になる前に着工することができるのです。

    定期的な点検を行うこと、劣化の進行具合をストップさせることができますよ。

    早めに劣化を把握して、補修費用を抑えましょう。

    しかし、いきなり点検となっても素人には判断しかねますよねー?

    「どこを見ればいいか分からない」

    「劣化しているのかどうか見ても分からない」

    そんな時に役立つポイントをご紹介します!

    目安になるポイントを押さえてさっそく確認してみましょう。

     

    最初のポイント:ドレン周り

    確認ポイントとして最初に見てほしいのが「ドレン周り」。

    この「ドレン」を知っているでしょうか?

    あまり聞きなれない言葉かな、と思います。

    「ドレン」いうのは排水溝のことです。

    そして「ドレン周り」になると、も含まれます。

    樋は上から流れてきた雨水を下水に導くもの。

    なので、ゴミなどで流れが妨げられると行き場を失った水が樋から溢れ出てしまいます。

    排水溝もゴミが溜まっていると流れなくなりますよね?

    こちらも樋同様、雨水が流れないと溢れてしまいます。

    特に台風のような大雨の時に水が溜まってしまうと、この雨水が室内に侵入する…なんて恐ろしいことにもなりかねません!

    また、水が常に溜まっている状態ですと防水層を傷めてしまいますので、ひび割れなどを起こして、雨漏りの原因を作ることもあるのです。

    知らない間に枯れ葉や洗濯バサミなどの異物、子どもの玩具などが入っていて詰まりを起こしている場合もよくあります。

    定期的に確認をしてみましょう。

    手が届く範囲であればゴミを取り除き、詰まりを解消させてください。

    ベランダの排水溝は見えるので、掃除がしやすい場所なのですが、樋は上の高い所を通っているので手が届かないところです。

    手が届かない、と思ったら無理に作業をしていけませんよ!

    二階などからうっかり落ちる、なんて事故につながりかねません。

    くれぐれも気を付けて行いましょう。

    もしできないようであれば業者を頼ることをおすすめします。

     

    見た目も良い:笠木

    また、知らないワードが出てきましたね!

    笠木」と言う部分をご存じでしょうか。

    読み方は「かさぎ」です。

    聞きなれないとは思いますが、もともとは冠木(かぶき)と呼ばれていました。

    神社などにある鳥居や門の「上縁の横に渡す木」を意味するものだそうです。

    この冠木が住宅の手すりなどの頂部に用いられるようになました。

    そして、用途は躯体を腐食から保護する為の物に変化していったのです。

    室内にも使用されているので見たことがあると思いますよ。

    対面キッチン腰壁・階段の手すりなどの仕上げ材などこれら全て、総称として笠木と呼ばれているのです。

    そして、この笠木ですが、ベランダ・バルコニーの手すり上部に使用されています。

    つなぎ目もありますので、そこに隙間ができたりしてしまうのです。

    劣化による隙間ができることもあります。

    そこから、雨水が入り込んで腐食を起こす、ということがよくあるケースです。

    しかし、屋外にある物ですから気を付けていても、劣化していくのは仕方ないですよね~。

    実は、材質により耐久性と防水性に差が出て、劣化年数にも違いが出ます。

    木製・金属・セメント製など色々とあるのです。

    この劣化具合は目視で確認できますよ。

    塗装の剥がれや錆びなどが現われたら要注意!

    また、ベランダの手すりがぐらついているといった場合は、ビス部分の劣化です!

    見つけたら、腐朽する前にメンテナンスを行ってください。

    腐朽が進むと笠木そのものを交換しなければならなくなります。

    早めに対応ができればコスト削減にもなりますので、全交換にならないよう普段から目を配っておきましょう。

     

    角を覆う:コーナー部分

    コーナー部分というのは」の部分です。

    ベランダの手すり上の笠木の角もそうですし、ドレン周りの一段下がった溝にも角があるのですよ。

    特に笠木の角というのは、左右から合わせているので一枚で加工することができません。

    どうしてもつなぎ目ができるものなので、そのつなぎ目から雨水が染み込んでしまうのですね。

    それが漏水の原因になっていきます。

    隙間から雨水が知らない間に入っていて、そのまま部屋にポタポタと雨漏りしてくる、なんてこともありますよ!

    腐朽した箇所からの雨漏りの場合は、見た目で原因が分かるので対処しやすいのです。

    しかし、このコーナー部分からの漏水は分かりづらいので要注意ポイント

    また、ウレタン防水などを施すドレン周りのコーナー部分は、他の場所に比べると塗膜が薄くなってしまうという欠点があるのです!

    角に防水塗膜を重ね塗りしても、やはり薄くなるものなので、ここから劣化していくパターンが最も多く見られます。

    メンテナンス時には確認すべき最大ポイントですので、忘れずチェックしてみましょう。

    シート防水も、やはりコーナー部分は収まりが悪いものなので、浮きが目立ってくることが多くあります。

    浮いたシートの間に雨水が入り、溜まって雨漏りしてしまう!

    これはよくあるパターン。

    防水施工をする際には、このコーナー部分が一番の難所になります。

    メンテナンス時には「角を見る」というのが大事なポイントですよ!

    セルフチェックでも見つけやすいので、「雨漏りしてるかも」と思ったら、まずは角を確認してみてくださいね。

     

    漏水はほとんど無し:平場

    コーナー部分やドレン周りは漏水が見つかりやすい場所。

     

    「ベランダは雨漏りしないの?」

    「屋上は?」

     

    雨漏りの心配をする時に思い浮かぶのは平場ではないですか?

    平場とは平らな所で、ベランダや屋上などをそう呼びます。

    実は、平場からの漏水というのは、あまりありません

    平面であるベランダなどは塗膜防水も重ね塗りしやすく、シートも貼りやすい!

    なので、コーナー部分のような劣化が出にくい箇所なのです。

    シート防水の場合はピッタリと貼りますので、穴が空く、「浮きが出る」というような、明らかな劣化が無い限りは漏水しにくいものなのです。

    何も無いところから漏れているとは考えにくいですよね?

     

    「紫外線が当たる場所は劣化しやすいのでは?」

     

    確かに屋上やベランダは紫外線に晒されているので、劣化の進み具合も他の部分と比べると早い!

    そうならないためにはどうすればいいのか?

    それはトップコートです!

    しっかりとトップコートで保護されていますので紫外線に晒されていても、何年も劣化せずに保てる、という訳です。

    きちんと施工が行われていれば劣化することはあまり、ありません。

    しかし、これが手抜き工事で施工されていれば何らかの形で劣化が現われますよ!

    年数が経っていないのに目視で確認できるほど「劣化が目立つ」・「雨漏りしてきた」ということがあれば手抜きであった、と判断できます。

    繰り返しになりますが、手抜き工事で無い限りは平場からの漏水は、ほぼ起こらないと思っていてください。

    また、漏水の原因は別な場所にあるはずにもかかわらず、調査もせずに平場の再施工を提案する業者がいたら、騙されているかもしれませんよ!

    防水を全てやり直しした方がいい、と言われたら怪しいです。

    劣化が見られず、漏水もしていない。

    それなのに再施工を勧めてきたら「もしかして…?」と疑ってみるべきです。

    手抜き工事の1つの目安にもなりますので、平場からの雨漏り起こりにくいとぜひ、覚えておきましょう。

     

    以上、漏水ポイントのご紹介でした!

    セルフチェックもできますので、ぜひ覚えて最適な施工を依頼しましょう!

    次回は「工事時期」をお伝えしていきます☆

  6. マンションの大規模修繕 費用はどれくらいかかるの?

    こんにちは!

    すっかり気温が高くなり、ジリジリとした日差しがまぶしい日々になりましたね。

    昼は暑くても夜は少し冷えるので、体調管理には気をつけたい今日この頃です。

    さて、今回はマンションの大規模修繕における費用について紹介したいと思います。

    実際どれくらいかかるの?

    マンションの大規模修繕では、架設工事から外壁塗装までさまざまな費用が発生します。

    中でも施工金額を大きく左右するのは主に塗料で、グレードによって価格は変動。

    単純なことですが、質のイイ塗料ほど値段は高くなっていきます。

     

    ここでおさえておきたいのは、外壁塗装は基本的に3回塗りが基本ということ。

    どの塗装メーカーも、下塗り、中塗り、上塗りと3回重ねていくことでより強度や耐久性が増していく設計になっているのです。

    グレードによって異なる塗料の費用

    ◆3回塗りの場合

    アクリル               5~7年   1,400~1,600円

    ウレタン               8~10年 1,700~2,200円

    シリコン               10~15年 2,300~3,000円

    ラジカル制御形 12~15年 2,500~3,000円

    フッ素                  15~20年 3,800~4,800円

    このように、耐久性が高くなるにつれて価格も上昇していくことがわかります。

    塗装をする場所にもよりますが、建物の外壁、共用廊下・階段、バルコニー等のコンクリート壁、手すり壁、庇・バルコニーの天井面等の吹付け塗装部、などマンションのあらゆる箇所を塗装する場合は、塗装のみにおいても結構な費用がかかるといえそうです。

    シーリング材の費用

    シーリングとは、建物の隙間を埋めるためのゴム状の材料。

    隙間にシーリングを詰めていくことで、密閉することができ防水などの役割を果たしてくれます。

    つまり、建物を雨風から守ってくれる存在、それが「シーリング」なのです。とっても重要ですね。

    ですから、ひび割れた状態のシーリングを放っておくことは、その建物自体の寿命も縮めてしまいかねません!

    一般的には10年以上経つとひび割れも発生しやすくなるといわれているため、早めにセルフチェックをしておくことが大切です。

    打ち換えと増し打ちがある!

    シーリングには、「シーリング打ち換え」と「シーチング増し打ち」があります。シーリング打ち換えとは、既存のシーリングを取り除き新しいシーリングを流し込む工事のこと。

    それに比べてシーリング増し打ちは、取り除かずに上から新しいシーリング材を塗布する方法。

    時間が経っていて劣化の状態がひどい場合は、打ち増しではなく打ち替えでなければいけなくなってしまいます。

    値段はそこまで変わらない

    シーリング打ち替え工事:700~1,200円/m

    シーリング打ち増し工事:500~900円/m

    1m単位での値段はさほど大きな差はないといえそうです。

     

    長尺の費用

    1、長尺といっても種類がある

    長尺(ちょうじゃく)とは、階段や廊下などに使われる床シートのこと。

    防滑性ビニル床シートとも言い、足音の軽減、汚れにくさなどの効果がある、摩耗に強いシートです。

    厚さは1.8mm~3.5㎜程度のものが多く、そのデザインも豊富です。

    2、長尺シートはタキロン

    マンション共用部、とくに廊下やバルコニーといったところに使用されるのは、タキロンの防滑性ビニル床シートです。

    3、防水・防音効果が高い

    タキロンの魅力は、滑り止め効果が非常に高いということ。

    雨の日で床が濡れている場合でも、歩行者が転倒しにくい設計になっています。

    ◆一般的に使われれる床材

    一番使われやすい床材は1㎡当たり3.000円前後が多くなっています。

    ◆蓄光タイプ

    夜間はもちろんのこと、昼間でもしっかり階段の先端が見えるようになっている階段シートです。(1枚5.000~6.000円程度。値段はメーカーによって異なります)

    ◆高輝度・長残光蓄光式

    上記の蓄光タイプよりさらに高輝度を上げたもので、屋外避難階段、津波避難タワー階段などに使用されることが多いものです。もちろん屋内にも使用ができ、1枚あたりの値段も普通の蓄光式とさほど大差はありません。(値段はメーカーによって異なります。)

    忘れてはいけない足場代

    費用の中でも忘れてはいけないのは、足場代。

    足場の費用は、計算によって算出されます。

    求めるにあたってまず必要なのは、足場架け面積といわれる足場をかける面積のこと。

    計算方法は、【マンションの外周+8m】×高さによって求められます。

    外周に足す8mは、外壁からの足場の距離。外壁から足場は少し離れているため、その長さを余分にとっているのです。

    たとえば4階建てのマンションで外周が100m、高さ15mの場合は以下の計算方法で算出します。

    (100m + 8m) × 15m = 1620㎡

    となり、この場合の足場架け面積は1620㎡となるのです。

    さらにそこから足場の費用を求めるには、足場架面積 × 平米単価 という計算方法をします。

    難しい〜〜!数学苦手〜〜!(>-<)という方でもこの公式に当てはめれば大丈夫!

     

    ちなみに平米単価とは、1㎡あたりの足場代の単価になります。

    都道府県や業者によって平米単価は変わりますが、600~1,000円程度が多いです。

    仮に1000円だとすると、足場の費用は以下の通り。

    1620㎡(足場架け面積)×1000(平米単価)=1,620,000円となります。

    4階建てのマンションで外周1000m、高さ15mの場合は約150万円以上。

    足場だけでも結構な値段がかかることがわかりますね(゚Д゚;)

    マンションの場合は数千万単位

    外壁の単価は1戸当たりフルスペックで100万円~130万円くらいが目安になります。そのように考えると、マンションの大規模修繕では数千万単位が基本ですから、本当に信用のできる企業に依頼するべきといえそうです。

    設計単価表の確認をしっかりすること

    適正単価かどうかは各メーカーから設計単価表と言うものが無料で出ています。

    この設計単価を6・7倍にした数値が適正価格と言われているので、業者の提示価格を鵜呑みにせず、まずは適切な価格であるかどうかを計算してみることが大切です。

    以上、大規模修繕の費用に関する記事でした☆

  7. 施工材料がごまかされてるかも?!すぐ分かる手抜きチェックポイント

    防水施工方法手抜きのチェック方法

    なんだかベランダの床に穴が空いている…。

    端っこがめくれている…

    これって、もしかしたら防水工事をしないといけない?!

    こんな症状を見つけたら、防水リフォームを考えましょう!

    もちろん、水が垂れてきているような雨漏りがあれば、すぐに対処しないといけませんよ。

    雨漏りは放置することが一番、ダメージを増幅させてしまうので見つけたらすぐに対策を!

    今回は、手抜き工事で行われる、ごまかしを見抜くポイントをお伝えしていきま~す!

    絶縁工法と密着工法の違いで値段が違う?!

    FRP防水やウレタン防水のような塗膜防水とシート防水の施工方法には、絶縁工法と密着工法の2つがあります。

    覚えていますでしょうか…?

    防水の種類を前回3回に渡って、シリーズでお伝えしています。

    人の手で塗っていく塗膜防水とシートを貼っていくシート防水。

    そして、施工方法が2つありましたね。

    この2つの工法は施工場所によって、できる所とできない所があります。

    そして、かかる費用にも差があるのですよ。

     

    ・絶縁工法(通気緩衝工法):下地に防水層を密着させず浮かせる工法

    ・密着工法:下地に防水層を密着させる工法

     

    絶縁工法は防水層と下地の間が空いているので水分を逃がすことができます。

    膨れの心配がある場所に適している工法。

    密着工法は下地に直接、防水材を塗ったり、シートを貼ったりするので水分の多い場所にはできないのです。

    もし密着工法で行ってしまうと…?

    膨れがでてきてしまうのです。

    そして、何よりも密着しない!ということがよくあります。

    この密着工法は絶縁工法に比べると低コスト。

    工期も短期間で行えて、既存の防水層の上からも施工が可能ですが、どちらの施工も5年置きぐらいでトップコートの塗り替えは必要です。

    初期費用は違いがあるのですが、メンテナンスの頻度や工程は同じなのですね。

    対して絶縁工法は、軽歩行は可能で、重歩行は出来ません。

    どこにでも施工できるわけではないので、注意が必要。

    防水工事を行いたい場所が、どちらの施工に適しているのかも考えてみましょう。

    間違った工法で施工されて「雨漏りが直らない」・「再施工が必要」なんてことに、ならないようにしたいですね!

     

    手抜きの一番は材料費

    そして、やはり手抜き工事の一番のやり口は材料ごまかすこと。

    ごまかされていても分からないのが、材料です。

    特に塗膜防水は防水層を何度塗っているかは、見た目で判断することができません。

    業者が用意した材料を見ても多いのか少ないのかなんて、分からないですよね~。

    「この場所にこの量が適正である」というのは素人が判断するのは難しいこと。

    つまり、「いくらでもごまかせる!」ということなのですよー。

    では、見極めはどうしたらよいか。

    それは、工程表を見ることです。

    工事が始まる前に、業者から工程表を貰えることをご存じですか?

    工程表には、工事の内容が載っています。

    そこには、防水塗料の塗る回数も載っているのです。

    なので、ぜひそこをチェックしてみてください。

    一般的には、3回の塗装(下塗り・中塗り・上塗り)をすると記載されているはずです。

    この回数を減らすのは、よくある手口。

    材料を3缶使うところを2缶で済ます、ということをする業者もいます。

    完成後を見ても、何度塗ったのかは分かりませんよね。

    明らかに薄いとか、雑に塗られているとかならば見て分かりますが、均等に塗られた物の厚みまでは分からないと思います。

    騙す方も、そんな明らかに分かるようなヘマはしません。

    「何回塗っているかそばで見てればいい!」

    そうは思っても、これはちょっと現実的には無理がありますね。

    だって、そんなに暇じゃありませんよね?

    自宅にいる奥様は家事や育児で忙しかったり、食事をしたりトイレに行くこともあります。

    だからと言って、お子さまに見張らせる訳にもいきません。

    ご主人がお仕事を休んでまで家にいなければいけない、なんてことも実際はできるとは思えません。

    じゃあ、いったいどうすればいいの?

    そこで工程表です。

    先ほども説明しましたが、工程表には工事内容が記載されていますので、進捗状況を説明と写真付きで提出させて報告をしてもらいましょう。

    「でも、くれなかったら?」

    「嫌だと言われたら?」

    これは、ごく一般的に行われていることなので、信頼できる施工業者であれば拒むことはないはずです。

    もしダメだと言われたら、「もしかしたら騙されている?」と疑ってもいいかもしれません。

    その時点で、不信感を持ちますよね。

    この報告書には「今何をしている」・「これから何をする」と工程表に沿った施工状況が載っているはずです!

    素人でもある程度は、見て分かると思います。

    もちろん、分からないことや疑問に思ったことはドンドン質問をして、説明を受けてください。

    ここが大事ですよ!

    その際に少しでも、曖昧な答えが返ってきたり、料金の上乗せを匂わせてきた場合は、ごまかしがあるかも!

    素人だから、と説明を省かれたりしないように注意することが大事です。

    最初の見積もりより高額になっていたり、追加で請求されたり、また雨漏りしてしまったり、ということがないように、しっかりチェックして手抜き工事を見抜きましょう!

     

    こんな防水ではすぐ雨漏りしてしまう!

    せっかく防水工事をしたのに、手抜き工事で雨漏りをしてしまったら意味がありません!

    疑わしいポイントを把握しておきましょう。

    ポイントを押さえておけば、騙される前に気づくことができますよ。

    すぐに分かるポイントは以下の3つです。

    ・膨れや亀裂がある

    ・金額がとても安い

    ・工期がとても早い

    まず、見た目で分かる状態は「膨れや亀裂」。

    施工してから何年も経っている場合に劣化症状として現れるもので膨れや亀裂があります。

    これは数日で出てくるようなものではありません。

    例えば、FRP防水を施工したベランダが「ボコボコとしている」場合。

    明らかに施工不良ですよ!

    手で剥がせるような状態も同じく施工不良です。

    このまま放置してしまうと、防水層を傷めてしまい、やがて雨漏りをしてしまいます!

    今は雨漏りが無くても、紫外線に長い間、晒された状態が続くと更に劣化がひどくなり防水層からの再施工になることも。

    「手抜き工事だった!」と後から気づくのでは遅いですね。

    そして2番目のポイント、とても「金額が安い」場合も要注意!

    「安い方ところを探していた」

    「安い方がいい!」

    飛びついて依頼した結果、材料を半分の量で施工されては意味がありませんね。

    すぐに剥げてしまったりするので、雨漏りの原因となります。

    また、シート防水のシートをきっちり貼っていない・シートを貼る前の工程を省いているなど、手抜きがよくあります。

    最後の3つ目は「工期が異常に早い」ということです。

    「早く終わるのは助かる」

    「仕事が早いのはいいことでは?」

    こう思いますよね。

    しかし、一日に何件も工事予定のある業者は決められた工程をこなしていないのではないでしょうか。

    材料をごまかしている時と同じになりますが、防水材を3回塗らなければいけないところを1回で済ます、塗る前の工程を行っていない、などが考えられます。

    3回のところが1回ならばかなり時短はできますよね。

    でも当然、規定の基準を満たしていないので、劣化が早まり雨漏りの原因になっていきます。

    しかもこれで請求は3回分の材料費が載っているかもしれませんよ!

    このような施工を行っている業者の場合は、手抜き工事をしている可能性がありますので、騙されないよう見極める必要があります。

     

    ポイントを押さえておけば、ごまかしに気づくことができますね!

    騙す方が悪いのは当然ですが、騙されないように気を付けることも大事です。

    悪徳業者に騙されないよう、しっかり見極めて信用のおける業者に依頼をしてくださいね。

    次回は「水漏れ箇所」についてお話しま~す(^_-)-☆

  8. マンション大規模修繕 失敗しない業者選びをするために

    こんにちは!

    10連休という長〜いGWが明けましたね。気温もあたたたくなり、マンションの大規模修繕も工事がしやすい環境になってまいりました。

    さて、今回のブログでは失敗しない業者選びについてご紹介していこうと思います。

    そもそも大規模修繕における失敗って何?という方も多いかと思います。

    まず1つあげられるのは、手抜き工事と言われるもの。手抜き工事をされてしまうと、たとえそのときは大丈夫だったとしても数年後に思わぬ不具合が・・・なんてことになりかねません。

    これは業者選びも大事ですが、実際に工事をおこなっている際に、いかに知識を持って現場を監視できるか?ということがとても重要です。

    代表的な手抜き工事の例とその対処法

    手抜き工事といってもパターンはさまざま。

    ここではその代表的な例と、手抜き工事にさせないポイントを紹介します。

     

    1、シーリングの撤去をしない

    通常、古くなってしまったシーリングなどは一度撤去し、新しいシーリングを打ち直す打ち増しが基本ですが、手抜き工事では撤去をせず、そのまま上に重ねる形でおこなってしまうのです。

    2、中塗りを省く

    外壁塗装は下塗り・中塗り・仕上げ塗りの3回塗装をするのが基本です。もちろん見積書にも必ずそう明記してあるはずです。しかし手抜き工事の場合、中間の中塗り工程を飛ばし、下塗りのあとすぐに仕上げ塗りをしている場合があります。塗装をしてしまえば後から確認できないのが外壁塗装。作業後に見ても、中塗りをしていたかどうかわからないのです!そのため、作業過程をこまめに報告してくれる業者さんを選ぶことがポイントです。

    3、防水の材料を少なくする

    防水工事の過程で手抜き工事をしてしまうと、2~3年の早期段階で雨漏りが発生してしまうなどの原因につながります。マンションの屋上防水工事で主に使われるのはウレタンです。乾くとゴム状になりますが、塗布する際は液体。ウレタン塗膜防水工事においてこの液体を薄めに塗ることで、費用の削減を図ろうとする手抜き工事があげられます。さらにウレタンを塗る前の下地の補修作業においても手を抜くことは可能です。塗膜は薄いほど、防水層も破れやすくなってしまうので塗膜の厚みはとても大切なのです。とはいえ、素人には目で見てわかるものでもありません。ここでも、きちんと作業の様子や過程を報告してくれる業者選びをするべきと言えそうです。

    業者任せにしない!

    残念ながら存在する手抜き工事。しかし、業者任せにするのではなく、こちら側もきちんと知識を持った上で依頼することがとても重要なのです。 では、実際に工事を依頼するにあたり、どのような業者を選べばいいのでしょうか?

    実際に依頼をする業者って?

    依頼をする会社としては、ゼネコン(総合建設会社)マンションの管理会社、そして大規模修繕を専業としている施工業者などが代表。それぞれのメリットやデメリットをしっかり確認したうえで、決定していくことが大切です。

    1、総合建設会社は新築工事がメイン

    中でもゼネコンは人材・技術面でのスキルは高いと言えますが、デメリットも潜んでいます。なぜなら、ゼネコンは基本新築工事がメイン。改修工事よりも受注1件における金額が大きいため、職人1人あたりの出来高を稼ぐことが出来るのです。そのため、社内での地位の高い職人が新築工事にまわることも多く、その逆が多いのが改修工事なのです。必ずしもダメだということはありませんが、配慮すべき点が多いということ、工期が長めになることを頭に入れておくべきと言えそうです。

    2、マンションの管理会社は安心だけど・・・

    日頃からマンションの保守点検や小さな修繕をおこなっていることから、マンションの状態をしっかり把握しているという強みがあります。しかし、マンションの管理会社においても気を付けなくてはならない点は存在します。たとえば、管理組合の財政状況を把握しているという点で、見積もりを高く出されてしまうことや、自分たちにとって都合の良い施行会社を選ぶという点で、何か問題があったときに施行会社を盾にうまく言い逃れられてしまう可能性などが考えられます。

    また、マンション管理会社にはいくつかのタイプがあり、そのひとつにゼネコン系のマンション管理会社というものが存在します。これは大手建設会社ではなく、その子会社や関連会社が着手をするため、企業成長が見込めない会社が多いというデメリットも。

    3、 建設会社も改修工事は下請けに依頼することが多い

    建設会社も、改修工事は下請けに任せることが比較的多くあります。その際は、どうしても現場の統率力や監督力などが問われます。逆に、改修が得意な建設会社にというのも存在します。そういったところに依頼するとそれなりに施工管理能力も高いので、比較的成功しやすいといえそうです。

    目をつけるべき点は2つ

    では、業者を選ぶ上で目を付けるポイントはどのような点なのでしょうか?

    改修工事専門のある会社

    大規模修繕の専門会社は、やはり安心して任せられるポイントとなるでしょう。技術力はもちろんのこと、綿密な工事計画によってすすめてくれるので効率よすすめてもらえるというメリットがあります。

    年間施工数を確認してみよう!

    年間どのくらいの工事をこなしているかということも重要です。最低でも年間10棟以上の実績があるところを選ぶと良いでしょう。それでも件数を偽っている悪徳業者も存在するので、数字だけではなく症例画像なども参考にしましょう。

    大規模修繕のトラブル例

    無事に業者選びが決まり、いざ工事が開始。しかし、契約後にも新たな問題が発生してしまうことがあります。

    リベートが裏で動く

    コンサルタントが不当に安い価格で受注した後、施工業者からリベートを受け取ることで利益を補填するといった大規模修繕のリベート問題。コンサルタントと業者の間にリベートが発生することで、格安で契約していたはずのマンションの管理組合に、最終的にリベート込みの高額請求がくることも。実際にそんな恐ろしいことが起きているのが現実です。これは、マンション住民が損をすることになりかねないという大きな問題が潜んでいます。

    一体、どのように工事中管理すればいいのか?

    では、そのようなトラブルを避けるためには一体どのような管理をすればいいのでしょうか?

    1、口はとにかく挟む!

    大規模修繕中に起きてしまうトラブルは、施工業者とのコミュニケーション不足が原因で起こることがほとんど。こちらも任せっきりになるのではなく、不明点があれば逐一確認し、工事の内容を明確にしておくことが求められます。また、事務所などで定期的に打ち合わせをすることも、トラブルの防止策として効果的です。(週1回程度の定例会・月1回程度の工事報告会など)

    2、監督を置いてもらおう

    マンションの大規模修繕には、正しく工事がおこなわれているかということを見てもらえる監督の常駐を依頼することができます。金額は月で50万円ほど。外部の監督を依頼することもあります。

    3、写真も一定の効果がある

    監督の常駐依頼ではなく、写真での報告を逐一してもらうという手もあります。

    まとめ

    今回は業者選びのポイントから、トラブル回避の対策までをご紹介いたしました。 すべてにおいて言えるのは、依頼する側もきちんと知識を持っておくこと。 その上で、適切な工事がおこなわれているのかということを逐一確認しながら進めていくことをおすすめします!

  9. 防水施工をする時に知っておきたいこと~パート3~

    防水種類3つ目

    FRP防水・ウレタン防水をご紹介してきましたが、いよいよ3つ目の防水施工です。

    今までを思い出してみてください。

    塗って防水する(被膜防水)防水でしたよね!

    今回のはなんと、貼る防水なのですよ。

    それはシート防水

    その名の通り、シートを貼って防水する施工です。

    シートを貼るだけなんて簡単そう!」なんて、思いませんか?

    ところが、そんな楽にはできない防水施工なのです。

    工法も2つあり、貼れる場所も決まっていて、どこにでもできるわけではありません。

    さっそく、特徴とメリット・デメリットを1つずつご紹介していきます!

     

    広い面に最適!シートを貼り付けるシート防水

    今までの被膜防水と全然違った形状の施工をする防水、「シート防水」です!

    名前は聞いたことがありますか?

    割とメジャーな防水法なので、改修工事などで聞いたことがあるかもしれませんね。

    その名の通り、シートを貼り付けていくわけですがシートなので、広い面に最適です。

    材料が2つあり、塩ビシートゴムシートを使用します。

    塩ビシート防水は「塩化ビニールシート」を使用して張り付けていく施工方法。

    ゴムシート防水は「加硫ゴム」(生ゴムに硫黄などを加え、弾性・強度を持たせたもの)のルーフィングシートを使用するのが一般的です。

    施工方法2つあるので、それぞれ材料の特徴と共にお伝えしていきます。

     

    シート防水の特徴

    使用する塩ビシートとゴムシートの特徴を説明していきますね。

    塩ビシートの一番の特徴は、耐熱・耐侯性に優れていること。

    そして、紫外線に強く、耐摩耗性にも優れているので劣化が少ない。

    厚みは1.5~2.5mmぐらいで、寿命は13~15年ほど。

    この塩ビシート防水は長期利用が可能なので、今は主流の施工となっています。

    カラーバリエーションも豊富なので屋上などをオシャレに施工することもできますよ。

    そして、施工方法は「接着工法」・「機械固定工法」と2つあります。

    対して、2つ目のゴムシートの特徴としてはまず、安価であること。

    軽量で、柔軟性・伸縮性もある材料です。

    けれど、厚みが1.5~2.0mmと薄いシートなので鳥害などの衝撃に弱い!

    劣化が目立ちやすいのもゴムの特性状避けられません。

    鳥害」というのは鳥が突いたりしてシートに被害を及ぼすことを言います。

    確かにカラスのような尖ったくちばしで突っついたら穴が空きますよね~。

    ゴミ置き場のゴミを突っついて中身を出したりもできるカラスですから、シートに穴を空けるなんてことは簡単にやってしまうのでしょうね。

    寿命は塩ビシートに比べると少し短く10年ほどになります。

     

    接着剤でピッタリ!接着工法

    シートを接着剤で貼り付けていく工法なので、短期間で終えることができます。

    なので、施工費用もグッと抑えられることができますよ。

    下地に全面的に密着しますので、とても丈夫!

    雨漏りの心配も解消されます。

    手順は、プライマー(下地処理剤)を下地に塗り、乾燥後に接着剤でシートを接着していきます。

    とても耐風圧性に優れていますので、屋上などの風の強い場所に最適!

     

    ビスで固定!機械固定工法

    機械固定工法は接着剤を使用しません。

    専用機器でディスク型の金具(ビスなど)を使用して防水シートを固定していきます。

    下地処理を短縮して行えるので、施工期間を短くできるのが良い所。

    費用も抑えることができるので、改修工事などによく採用されます。

    しかし、防水シートを部分的に固定していくので、風圧の影響を受けやすい工法です。

    風圧により固定金具の数が変わることもあるので、ぜひ腕の良い施工業者に依頼をしてほしいです。

    工事をしたのにすぐ、「もう雨漏りしてきた!」なんてことになるようでは大変ですよ!

     

    メリット・デメリットについて

    シートの良さを活かした工法のシート防水。

    メリットとして以下があります。

    ・寿命が長い

    ・シート状なので厚みが均等

    ・短期間で施工できて低コスト

     

    特徴でも話していますが、15年ほど使用できるので寿命がとても長い!

    しかし、シート自体の寿命は13~15年もあるのですが、シート同士を接着剤で貼り付ける接着工法の場合は、接着剤耐用年数により寿命が短くなることもあるのです。

    接着剤が利かなくなってしまえば剥がれやすくなりますので、シートが大丈夫でも雨漏り原因になってしまいます。

    そして厚みですが、FRP防水ウレタン防水のような被膜防水は人の手で塗っていましたね。

    だから、厚みにどうしても差がでてしまい均等にならないのがデメリットになっていました。

    シート防水は品質の良いシート状の防水材を使用するので、厚みが均等の防水層を作ることができるのです。

    他の防水法に比べるとシートは低コストで施工可能、しかも機械固定工法ならば下地処理の費用も抑えられるので更にコストダウンできます。

    工期短縮もできるので改修工事には特におすすめの施工です。

    デメリットは以下の3つあります。

    ・凹凸のある場所には適さない

    ・軽歩行しかできない

    ・工事の難易度が高く施工できる業者が少ない

     

    液状の物を塗っていく被膜防水とは違い、1枚のシートなので凹凸や複雑な形には対応できず、平らな所にしか貼れないので施工場所を選びます。

    広い屋上などは、このシート防水を使用するのが一般的になっていますよ。

    このシート防水はとても薄いため、歩行することができません。

    破けてしまったりするので、屋上などあまり人が頻繁に歩行しない場所に多く用いられる施工なのです。

    バルコニーやベランダには不向きといえます。

    下地の影響を受けやすいこともあるので、ボコボコした場所には接着工法は不向きです!

    その場合は機械固定工法がおすすめ。

    けれど、風の強い場所には不向きの機械固定工法ですので、事前に業者にできるかどうかの確認をしてくださいね。

    また、難易度の高い施工方法でもあるので、職人が少ない!

    FRPと同じく、熟練職人がいる施工業者を選ぶことが大事になってきます。

    きちんと施工できていないと、すぐに剥がれたり、隙間が空いていたりして雨漏りしてしまいますからね。

     

    注意点とその他

    シート防水は膨れ鳥害などの被害が出た場合は再施工をおすすめします。

    見た目で分かるサインが現われたら、迷わず行ってほしいのが防水施工です。

    日頃からメンテナンスを行い、見つけるようにするのが一番ですね。

    見つけた劣化を放置していて、雨漏りをしてからでは遅いですよ!

    大切な家屋を守るために点検はしっかり行うことが、大切です。

    そして、注意点としてはやはり、悪徳な施工業者に騙されないようにすること。

    手抜き工事で大金を請求してくる業者は数え切れないほどいます。

    このシート防水は難しい施工なので、信頼の置ける業者であるか、技術がある職人であるかどうかを見極める必要がありますね。

    見積書は必ず取り、複数の業者と比べてみるようにしないといけませんよ!

    現在、シート防水が施されているのであれば、改修工事も同じシート防水で施工するのがベストです。

    コスト削減にもなりますし、施工期間が短くもできるので、最適な方法といえます。

    天候に左右されず施工できるのもポイント。

    元の防水施工がどのようなものでも、上から施工もできます。

    シートなので被せてしまうことができるのが良い所です。

    その場合には接着工法ではなく、機械固定工法で行います。

    少しでも知識があれば、騙されることも少なくなるはずです。

     

    3つの防水施工をお伝えしてきましたが、いかがでしたか~?

    防水のことが分かってくるとついつい、外の駐車場やマンションの廊下を見たくなりますよ!

    これはウレタン防水かな…なんて考えると面白いですよ。

    次回は「防水施工手抜きチェック法」でお送りいたします(^▽^)

     

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ご連絡お待ちしております。お電話でも承ります。塗替え道場フリーダイヤルCall:0120-168-373受付時間【月~土】9:00~19:00【日】9:00~18:00

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