2022/04/10
【プロ同士の徹底議論】新築注文住宅を安心安全に建てるための着工前打ち合わせとは?
岡山県で建築家とおしゃれで高性能な注文住宅を建てるならBELLE HOME(ベル・ホーム)にお任せください!
こんにちは 工務課長の松本です。
今回は弊社で行っている着工前打ち合わせについてお話したいと思います。
▼目次
・着工前打ち合わせとは?
・実際着工前打ち合わせではどんなことを話しているの?
・まとめ
■着工前打ち合わせとは?
着工前打ち合わせとは、新築住宅工事が始まる前に行う打ち合わせのことです。
今までの打ち合わせの再確認。営業、現場監督、設計、インテリアコーディネーターで共有認識が目的の打ち合わせです。
必要に応じて他の職種も参加したりもします。
家は建てて終わりではなく建ててからが始まりと思います。
ベル・ホームの使命として、まずはご満足していただけるお家を建て、引渡し後は家守として幸せな生活を送っていただけるようサポートしていくことが重要だと考えています。
着工直前にそれぞれの担当者がお施主様のことを自分のことのように考え、
どうすれば更に満足していただけるかと熱のこもった議論が繰り広げられるので、
私の一番好きな打ち合わせです。
家づくりがプラン申し込みから計算すると約6か月で着工となります。
着工2週間前、それまで家づくりのお手伝いをしていた営業、IC、設計から担当監督へのバトンをスムーズに繋ぐための打ち合わせです。
■実際着工前打ち合わせではどんなことを話しているの?
この打ち合わせまで担当監督は物件について何も把握していない、というわけではなく、プラン申し込みをいただいた直後に工務は建築予定地(以下現場)の下見をします。
-CHECK-
・工事車両が問題なく現場に入ることができるか
・電柱やそれにかかっている電線が工事中に邪魔にならないか
・雨水や生活排水をどこに流すことができるか、上水道は引き込まれているか
・お隣さんとの境界線が明示されているか
・土地の高さに問題ないか
・すでに建っている近隣住宅のアンテナはどの方角を向いているか
など20項目以上のチェックを行います。
例えば現場を確認せずに地図だけで工事を開始した場合、車のサイズと道路幅員を見誤り、
近くまで来てもらった工事車両に帰ってもらうことになり、工事の予定が変わることになります。
また排水する場所があると思って見積を進めていたら現地にはなかった、ということで追加工事費が発生することもありえます。
工事が始まってから不測の事態が起こると工事が止まったり費用がかさんだりするので、それを防止するためにこっそりと動いています。
そして調査結果を踏まえて各種業者に見積を依頼し、詳細な現地調査を依頼するなどお施主様が打ち合わせを楽しまれている最中にもスムーズな工事進行のために働いています。
着工前ミーティング1週間前に工事で使用する各種図面がほぼ完成形で仕上がるため、その図面を担当監督は事前にじっくりと読み込んでから打ち合わせに臨みます。
各部門担当が出席するのですが、主に担当監督からの質疑という形で進んで行きます。
大まかな流れですが、この時点ではまだお施主様とお会いしていない場合があるのでお客様情報を共有してもらい、その後打ち合わせで決まった仕様の読み上げをして、図面との整合性を確認していきます。
工務部門からは担当監督はじめ3名が出席し、それぞれが図面を確認しているため気が付かない部分というのがないほど細かく質疑をしていきます。
この図面を元に工事をするので誤表記や寸法ミスがあるとその通りに仕上がってしまいご迷惑をおかけすることになるため、線1本の意味までしつこく聞いて間違いのない図面を仕上げていきます。
具体的にこのような内容を話し合っています。
・部屋に対しての窓の寄り
1-2階の窓の並びや不自然な細い壁ができないように配慮できているか
・床の張り方向、小上がり、ピットの高さ、納まり
高気密高断熱住宅のため断熱欠損がないか
・各種框、見切りの納め方
材質選択、弊社標準納まりが可能か
・棚板のサイズ、色、固定方法、保持方法
機能を優先しながら厚みや配色の統一感、脚や金具の選択
・壁厚や壁の長さ
棚などの設置に不具合はないか
・階段の掛け方
法的に、デザイン的に問題のない仕上がりとなるか
・コンセント、スイッチ、照明の位置の根拠
使い勝手に問題は無いか、ダウンライトの配置に根拠があるか
・クロス、フロアタイルなどの張り方
ご要望の通りに図面表記されているか 品番に誤りはないか
・磁気タイルの割り付け
バランスの良い割り付けになっているか 目地の色に誤りはないか
・給排気の位置
使い勝手、メンテナンスしやすい位置に配置されているか
・各種器具取付け位置
置が打ち合わせ通り、または建具と干渉することはないか
・支給品の有無
アクセサリ、照明器具など支給していただく品物についての注意事項確認
・耐力壁の開口
耐力壁として機能しなくなる恐れの開口を設けていないか 筋違と干渉しないか
・建具、開口
開き勝手や袖壁の向き、ドアストッパーの取付け位置の確認
など各セクションのプロたちがそれぞれの専門的な知識や経験を存分に活かして、お客様お一人お一人の大切な新築住宅を安心安全に建てるために徹底議論を交わしているのです。
■まとめ
以上のようなたくさんのチェック項目の再確認を怠った場合、工事のやり直しや工期の延長など、お客様はもちろんのこと、職人さんにも仕事が思い通りにはかどらず迷惑をかけることになってしまい、
それを繰り返すと信用も無くしてしまうので重要な打ち合わせと工務部門では考えています。
しっかりと打ち合わせができた場合、以降準備を整えていくだけで現場はスムーズに動かせることができます。
段取り一番とよく言いますがまさにその通りだと思います。
一人ひとりのお客様がご満足いくお家づくりをお届けするため今までもこれからも徹底した着工前打ち合わせを続けいて参ります。