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    1. 防水施工の劣化はどこから?

      劣化には種類がある!

      防水施工には被膜防水のウレタン防水・FRP防水、そしてシートを貼っていくシート防水がメジャーなもの。

      今まで、それぞれの特徴やメリット・デメリットなどをお伝えしていますね!

      施工するのに最適な時期や、トップコートの種類などでよく登場していた再施工をする際の大きなトラブル、「劣化」を今回は取り上げてみたいと思います。

      目に見える劣化が現われたらメンテナンスや再施工のサイン、と言われていますが、実際はどんな状態を劣化とみなすのでしょうか?

      それぞれ劣化には種類・特徴があるのですが、トップコートの塗り直しで済むぐらいの劣化や、完全に「アウト!」なものも…!

      この状態が出たらメンテナンス、と思えるものをご紹介していきます。

      早く見つけて、最適なメンテナンスを行いましょう♪

       

      膨れ・浮き

      目で見て分かる劣化といえば、膨れ浮き剥がれ、そしてクラックと呼ばれる「ひび割れ」があります。

      まず膨れですが、ウレタン・FRP防水などの被膜防水の素地と被膜の間に水が溜まってしまう、というものです。

      どこから水が入ったのか、と気になるところですが膨れている物は撤去して補修しないといけません。

      全体的に膨れがあるようなひどいものは大規模修繕となりますので再施工となるケースが多くみられますが、小さいものは撤去後にその部分だけ補修をすれば大丈夫なケースがあります。

      雨水の侵入口があっての漏水ならば塞がないといけませんが、建物の湿気や水分が出てくる下地の場合は特に起こりやすい劣化なのですよ。

      気温が上がった時にあって、下がると無くなるような場合と、常に膨れている場合があるのですが、どちらも下地と密着していないことで起こります。

      膨れ部分を剥がして、下地をきちんと不陸調整して施工すれば補修完了です。

      この膨れ、密着工法でよく起こる劣化ですので何度も出てくるようならば、絶縁工法がおすすめ!

      きちんと再施工しなおせば今後は起こりにくくなりますよ。

      絶縁工法は下地の状態を気にせず施工が可能ですので、建物の湿気で膨れが起こる時などにとても有効なのです。

       

      「被膜防水だけの話?」

      「うちはシート防水だから関係ない?」

       

      いいえ、シート防水にも「浮き」と呼ばれる劣化現象が起こります!

      やはり密着工法で起こるものなのですが、シートの間に水分が入って膨れてきたり、浮きあがってきたりするのです。

      これが出てきたら、メンテナンスを考えた方がいいですよ。

      部分的に補修もできますが何度も繰り返し出るいくつも出てくる、とういうような時は絶縁工法での再施工をおすすめします!

       

      クラック・剥がれ

      次に多い劣化は「クラック」と「剥がれ」です。

      クラックとは「ひび割れ」のこと。

      表面にひびが広がり、そして剥がれてくることがあります。

      その隙間から雨水が侵入して雨漏りに繋がるのです。

      トップコートの表面だけがひび割れているのなら、トップコートの塗り替えで済むのですが、防水層までひび割れている場合は再施工になってしまいます!

      被膜防水に多い、劣化なのです。

      ひび割れは放置しておくとどんどん広がり、やがて防水層まで傷めてしまいます。

      もちろん、工事代も高額になりますよ!

      メンテナンスをかかさず、早期発見で適切な処置をしましょう!

      このひび割れはシート防水にもあります。

      材料の塩ビシートは「可塑剤(かそざい)」というものが添加されているのですが、この可塑剤は経年により失われていくのです。

      可塑剤は柔軟性を持たせるためのもので、ホースや輪ゴムといったものにも使用されています。

      この可塑剤のおかげで柔らかく曲がるのですね~!

      輪ゴムを引っ張った時にブチッと切れたことはありませんか?

      これは可塑剤が失われたことで起こるのです。

      塩ビシートもこの可塑剤が経年で徐々に失われていくことで、ひび割れを発生させるのですね。

      なので、シートに寿命があるというわけです。

      そして剥がれは、シート防水に多く起こる劣化。

      被膜防水にもトップコートの剥がれるという劣化があります。

      剥がれが現われたら、トップコートの塗り替え時期と思ってください。

      そのままにしておくと紫外線でどんどん傷み、防水層までダメになってしまいますからね。

      シート防水の場合は、シートが破れたり、剥がれたりしたことで雨水が侵入して雨漏りしてしまうのです。

      また、破れなどがなくてもシート防水はつなぎ目が劣化して、そこから雨水が侵入するケースも多く見られます。

      何枚もつなぎながら施工しているので、どうしてもつなぎ目は劣化が出てしまうのです。

      シート防水のデメリットともいえる場所ですね。

      暑い時は伸びて、寒い時は伸縮するシートの塩ビシートの特性上、避けられない劣化ではあります。

      経年と共にどうしても起こる劣化ですので、このような状態が現われたらメンテナンス時期ですよ!

      放置はしないように、雨漏りする前に対処しましょう。

      そして、つなぎ目以外で劣化が目立つのは、ドレン周りやパラペット(低い塀壁)の立ち上がりの部分。

      端っこというのはどうしても処理が難しく、劣化につながりやすいのです。

      腕の良い職人に施工をしてもらいたい場所ナンバーワンですよ!

      末端処理がきちんとできる職人を抱えている業者にぜひ依頼してほしいです。

      メンテナンス時には、こういった場所から確認して劣化を見つけてください。

       

      草木の成長

      久しぶりに屋上を見に行ったら、なんだか見慣れない物が…。

      端っこのパラペットの付近に緑色のものが揺れている?

       

      「もしかして草が生えている~~~!?」

       

      種も土も無いのになぜ生えているのでしょうか?

      こういった屋上を見たことありませんか。

      風で種が飛ばされて屋上に着地するのは分かるのですが、土など栄養も何もないのになぜ生えてくるのか、不思議ではないですか~?

      それはなぜかというと…があるからなのです!

       

      水がある=雨水が溜まっている

       

      もしかして、シート防水のシートの剥がれた所や、ドレン周りの隙間などにが溜まっていませんか?

      緑色のが生い茂ったりしていませんか?

      植物が生えているということは、そこに水分があるということなのです。

      そういった水分が雨漏りの原因となります。

      草が生えていたらメンテナンスを考えてみてください。

      今、なんともなくても水分があるということは分かっているので、そのままにしておくといずれ雨漏りしてきてしまいますよ!

       

       

      衝撃によるダメージと鳥害

      「穴が空いている!」

      「シートが破けている!」

       

      このようなシート防水のシートの穴や、破れを見つけたらすぐメンテナンスですが、これらの穴や破けは、なぜできるのでしょうか?

      何もないところに穴が空くわけはないですよね…?

       

      「屋上に滅多に行かないのになんで?」

      「誰も歩いたりしていないのに」

       

      この穴を空けている犯人はちゃんといます!

      それは…!

       

      風などで飛ばされてきた石やゴミ、そしてです!

       

      台風の時のような強風で石やゴミが飛ばされて当たったことで穴が空く・破れる、ということがよくあります。

      シート防水で使用されるゴムシートは1.2~2mm、塩ビシートでは1.5~2.5mmぐらいのとても薄いシートなのです。

      衝撃に弱いため、石などが当たると破れることがよくあります。

      また、鳥のくちばしでついばまれたことで穴が!

      鋭いくちばしで突くので、穴が空いて破けてしまうのです。

      鳥害の被害はよく目撃されていますので、知らない間に穴が空いていたらのせいかもしれませんね~。

      定期的に確認をして穴や破れを見つけましょう。

      被害を最小限にするためには劣化をいち早く見つけることが大事です。

       

      次回からはYouTubeシリーズと題しまして、「塗替え道場TV」の内容をご紹介していきます!

      ためになる情報や思わず笑ってしまうことまで、さまざまな内容をお伝えしてきますのでお楽しみに~☆

    2. 見た目も美しい!トップコートの役割とは?

      最後の仕上げはトップコート

      防水工事に欠かせないトップコート」。

      メンテナンス時などにもトップコートの塗り替えなのか、再施工なのか、と度々登場しますよね?

      見積もりにも防水施工にセットになって、載っているかと思います。

      このトップコートは思っている以上に大切な物で、するのとしないのでは雲泥の差があります!

      雨漏りをさせないためにもトップコートをきちんと施工しておくことがとても大事になってくるのですよ~。

      今回は「トップコート」について詳しくお伝えしていきます。

      この知識があれば、次のメンテナンス時に役立つこと間違いなしです!

      ぜひ、覚えておいてくださいね

       

      そもそもトップコートってなに?

      トップコートそのものには防水性能がないことをご存じでしたか?

      上から塗ればそれで「雨漏りが止まる」というものではないのですね~。

       

      「何のために塗るの?」

       

      実は防水層を守る「保護」の目的でするものなのです。

      防水層は雨水の侵入を防ぐために塗っていますよね。

      その上にトップコートを塗るので、何重にもなっているのです。

      ベランダなどに防水層を何度も塗って作っていき、その上からまたトップコートを塗って仕上げます。

       

      「塗らないとどうなるの?」

      「その分、お金がかかるでしょ?」

       

      防水工事をする際にトップコートだけを塗るという工事も確かに存在しているので、別料金なイメージがあるかもしれないですね。

      しかし、新規で防水工事をする時や防水層の再施工の場合はトップコートを塗るまでが、工事にセットされています。

      それだけ、「トップコートを塗る」ということは大事な工程で、省くことはできないのです。

      ベランダなどの屋外は、常に直射日光に晒されていてダメージを受けやすい場所。

      紫外線によるダメージが何よりも強いのです。

      そこに雨風によるダメージも加わりますので、防水層に劣化が生じてきます。

      ダメージが進むと当然、雨漏りしやすくなりますので気がついたら「家の中に雨水が侵入していた!」となるのです。

      雨漏りのような気づきやすい症状ならばいいのですが、内部に染み込み腐敗の原因になっていたら大変!

      大切な家屋がどんどん傷み、住めなくなってしまいますね。

      そうならないためにも、防水層を「守る」ということが必要になるのです。

      しかし「トップコートさえしておけば劣化がでなくて安心」ということではありません。

      防水性能はトップコートにはありませんよ。

      トップコート自体にも寿命があり、塗り替えが必要なのです。

      毎年やらなければならない、というほど軟なものではないのでご安心ください!

      メンテナンスが大変なものではないですよ~。

      だいたいの寿命は5年ほど。

      防水層自体の寿命は10年ぐらいなので、途中でトップコートの塗り替えが出てきます。

      5年ぐらいのスパンならば、そんなに面倒と感じるほどではないですよね。

      もちろん、雨漏りなどのトラブル発生時はすぐ対処しないといけませんよ。

      まだ、そんなに年数経ってないから~」と放置してしまうのが一番、良くありません。

      何も無くても、5年ぐらいでメンテナンスをして家屋を守りましょう!

       

      被膜防水には絶対必要!

      防水工事にはウレタン防水・FRP防水といった、塗り重ねて施工する被膜防水が主として行われていますね。

      防水層を塗って作るので、手間も時間もかかり、施工する職人も熟練度が求められます。

      特にFRP防水は「防水施工技師」でないと施工が行えません。

      施工が難しく、キレイに仕上げるのが大変なのです。

      これだけ大変な施工ですから、その状態をキープしたいですよね!

      なので、トップコートは必ずしないといけません。

      紫外線が防水層をダメにしてしまうので、ベランダなどは特に気を付けなければならないのです。

      FRP防水は主材料がプラスチックのため、紫外線にはめっぽう弱いですよ!

      トップコートで保護をしておかないと、あっという間に劣化してしまいます。

      防水層がダメになってしまうと、再施工になりますので工事費用も桁違いに…。

      まして、雨漏りまでしてしまったら損害は大変な物です。

      そんなことにならないように、トップコートはケチらず必ずしましょう。

      実はこれ、DIYでも可能です。

      たったこれだけの劣化で業者に頼むのも面倒だな…」と思ったならば、劣化している部分だけトップコートをして、しのぐことできますよ。

      節目のメンテナンス時期の前に、劣化を見つけた時ならば「とりあえず」で行うことをおすすめします。

      もしかしたら、防水層が劣化しているかもしれません!

      見ただけでは分からない不具合が生じている可能性がありますので、必ず業者にメンテナンスを依頼して、きちんと見てもらってくださいね。

      さて、トップコートですが、いろいろなメーカーが作っていて材料の違いで値段も変わってきます。

      ウレタン防水で一般的に広く使用されているのが「アクリルウレタン系」です。

      使用寿命は5年ほど。

      そして「フッ素系」のトップコートもあります。

      耐用年数はなんと10年

      フッ素はとても高性能なので、長持ちしますよ。

      しかし、高額なのであまり一般化していません。

      業者に頼む際もどちらがいいか、よく相談してみてください。

      メンテナンスを10年しなくてもよいのはとても魅力的ではありますがその分、高額。

      業者にも勧められることもあるかと思います。

      日当たりがよく、紫外線の劣化が心配であるならば、この丈夫なフッ素はかなりお勧めです。

      しかし、本当にこの場所に必要なのかどうか、よく考えてみてくださいね。

      FRP防水の場合は「ポリエステル系」と「アクリルウレタン系」の2種類あります。

      ポリエステル系は新築工事によく使用され、割れやすいので再塗装ではあまり使用されません。

      主にアクリルウレタン系をメンテナンス時には使用されます。

      伸縮性に優れているので、割れにくい性質があるのでほとんど、塗り直しにはこちらが使われていますよ。

      どちらも5年ほどで塗り直しが必要なものなので、劣化を見つけたら「そろそろかな」と検討してみましょう。

      トップコートを塗布しても、10~12年ぐらいがFRP防水の寿命になります。

      その間に5年スパンでメンテナンスがあると思ってください。

      これを怠ると、防水層まで傷める結果になってしまいますから要注意です。

       

      シート防水にも大活躍

      「うちの屋上はシート防水だから関係ない」

      「被膜防水でないなら必要ない?」

       

      いいえ、そんなことはありませんよ!

      シート防水もトップコートをすることで、寿命をグン!と伸ばすことができるのです!

      合成ゴムや塩ビを主材料とするシート防水ですが、高度な技術で施工をします。

      このシートをきちんと保護して状態をキープできるようにするためにはトップコートが不可欠。

      水性タイプのトップコートを使用します。

      こちらも5年ほどで塗り替えが必要となりますが、他の防水工事と同じスパンでのメンテナンスなので、「扱いが面倒」といったこともないのでご安心を。

      トップコートを塗らない場合もあるのですが、日当たりが良い場所は紫外線で劣化が進みますので塗った方が長持ちします。

      紫外線はどの材料にも損傷を与えますので、屋上などは特にチェックしていかないといけませんね!

      遮熱効果もあるので、ぜひ点検して塗り替えをしてください。

       

      トップコートにスポットを当ててお伝えしてきました!

      するのとしないのでは、明らかに差が出ますので家屋を守るためにもぜひメンテナンス時にはトップコートの塗り替えをしましょう。

      塗り替えをするだけで、防水層を守れるのでメンテナンスにかかるお金も安く済みますよ。

      再施工にならないように、業者にきちんと見てもらってくださいね。

      次回は「劣化の種類」についてご紹介です☆

    ご連絡お待ちしております。お電話でも承ります。塗替え道場フリーダイヤルCall:0120-168-373受付時間【月~土】9:00~19:00【日】9:00~18:00

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